下卑

作:お餅

昔から私は何もできなかった

音楽だって小説だってゲームだって

なんにもできたことがなかった

もしかしたら私が覚えていないだけで昔はできたのかもしれない

けれど今となってはそんなことは二度とない

自分を下卑た物と信じ、神のような人々の中に混ざって居られるだけの幸せを

そこに見つけてしまったから

それだけに縋って生きているから

私は生きている

自分のようなガラクタが神の生きる世界に居られることが

どれだけ幸せなのかを感じ、生きる

それが正しいかなんて、今の私には考える能もない

死んでも分からないかもしれない