作:お餅

どこかで私が私を嘲笑っていた

それは言い訳だ、と

どこかで私が泣いていた

私には何も出来ない、出来なかった、と

どこかで私が怒っていた

お前はどうしてこんな事も出来ないんだ、と

私が淋しそうに笑っていた

何も出来ないから私は救われているのだ、と

そんなものだろう。

どこかの私がそう言った。